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「梨といえば、“幸水”。」という方も多いのではないでしょうか。「令和元年産 特産果樹生産動態等調査」によると、全国で栽培されている日本ナシのうち、およそ4割が“幸水”です。“幸水”は1959年に登録された、非常に歴史のある品種ですが、今なお「梨の王様」と言える程、圧倒的な知名度と人気を誇っています。

例年、8月の暑い盛りに「“幸水”ありますか?」と、たくさんのお客様がご来店くださいます。甘く、瑞々しく、シャリシャリとした歯触りが楽しめる“幸水”は、食欲が落ち気味な真夏でもサッパリと美味しくお召し上がりいただけることでしょう。“幸水”の食味が優れていることは言うまでもありませんが、それに加えて、食味にピッタリと合う真夏に収穫期を迎えることも、この品種がこれだけ長く愛される理由なのかもしれませんね。

近年、8月になると、気温が30度を超えるのは当たり前、35度を超えても驚かないようになってきてしまいました。このような中では、お買い上げいただいた梨を常温で保存されますと、すぐに傷んでしまう恐れがあります。“幸水”のような夏の梨は、お手元に届きましたらすぐに冷蔵庫の野菜室等に入れることをお勧めいたします。

また、当園では、梨本来の風味をしっかりと引き出すために、樹上でよく成熟させてから収穫するよう心がけております。収穫したての新鮮な梨をご用意しておりますが、未熟な梨と比べると、どうしてもお日持ち致しませんので、お早めにお召し上がりくださいますようお願い申し上げます。